新着情報 news
- 代表ブログ
南柏院では院長の手当をいただけていたことや患者様に恵まれたこともあり、日々充実した毎日を送っていました。
仕事は確かに忙しかったのですが
通勤時間を短縮するために駅前にアパートを借りていたので時間の余裕はできていました。
ただ、このままずっとこの勤務体系で働き続けるにはカラダが少しきついと感じることがありました。
毎日最低でも20人、多い時では30人の治療をしていて、拘束時間も長かったので自分の使える時間はカラダを休めることに専念するような休日の使い方が多かったです。
新店舗の立ち上げの提案をいただく
そんなときに社内でも責任者をされていた方から『一緒に新店舗を立ち上げしませんか?』と持ちかけられ、結果として立ち上げを一緒にすることになりました。
正直、最初はとても悩みました。
なぜなら、その当時お世話になった先生方やスタッフ、患者様と離れることになるからです。
また、待遇面に関しては特に不満もなく、休みは確かに少ないけど、生活面で困るようなことがありませんでした。
しかし
いずれは自分の実家の建て替え時に一階を整骨院にするという計画はありましたし、新店舗の立ち上げという経験は滅多に積めるものじゃないと思いましたし
あとは単純に
『新店舗の立ち上げが楽しそう』だと思ったから飛び込んでみることにしました。
今思えば、とても浅はかな考えだったと思います。
流山で新店舗立ち上げを経験
新店舗は最初からうまくいったわけではありませんが、立地がよく駅から徒歩1分、駅前でティッシュやチラシを配ったり、必死で営業活動をした成果もあって、順調に患者様を増やしていくことができました。
改めて店舗をデザインするときは
場所の大切さ、認知させるための販促活動、通いやすさや院の清潔感は非常に大切だと思いました。
ただ
新店舗はすぐ軌道に乗ってはいましたが、自分自身の成長はどうなんだ?というとまだまだ技術や知識は足りないし、学びたい欲が強かったので、休日を使って自分でいろんなセミナーに足を運んでいました。
技術系のセミナーに行くとだいたいその場で技術を教えてくれることが多いのですが
経営系のセミナーに行くと、だいたいバックエンド商品というものがあります。
要するに
お客様に売れる商品がフロントエンド
主催者側の売りたい商品がバックエンド
というセミナー設計がほとんどなのですが
このバックエンド商品は価格が数十万もするような内容なので、とても自分の給与から払えるような金額ではないものがほとんどです。
当時、全国でも素晴らしい実績を上げている先生方の話を直接聞くと、自分の実力不足を痛感させられていました。
『もっと、勉強して追いつきたい』
セミナー後はそんな歯痒さを感じていました。
そこで
自分の院にセミナーの内容を持ち帰って、こういった新しい取り組みを取り入れてもっと患者様に喜んでもらいたいんです。と、一緒に新規店舗を立ち上げたオーナーに売上の一部からバックエンドセミナーの負担をしてもらえないか相談したんですね。
ただ、オーナーからは
『この高いノウハウを手に入れてもうまくいくかどうかわからないし、今のままでも十分に結果が出ているからやらなくていいんじゃない?』と、説得に失敗してしまったんです。
私がその時、そんなに説明が上手ではなかったのが原因ではあると思いますが
『このままここで働いていても自分が成長できないな』と、痛感したことを覚えています。
当時は一緒に新規店舗を立ち上げたことである意味、共同経営みたいなスタンスで将来を考えていたのですが
結局は会社の所有権を持っているわけではなく、資金を捻出しているわけでもないので、あきらめるしかありませんでした。
『もっと勉強するためには自分で開業するしかない。』
そう心に決めた瞬間でもありました。
今だから思う『整骨院の開業について』
多くの人は
せっかく柔道整復師の資格を取ったから開業したい
家族を養えるようになりたいから開業したい
会社勤めは向いてないから開業したい
自分の実力を試したい
など
さまざまな理由で開業される人がいます。
全部、間違いではないのですが
もし、現実から逃げるような理由で開業していたり、開業がゴールになっているとしたら、もう一度、よく考えてみた方がいいと思います。
『あなたは開業して何がしたいの?』
と。
私は自身の成長のためがほとんどで
当時、ちょうど結婚したタイミングだったこともあり、開業という道を選択しました。
ただ
開業することを伝えたときは
自分の両親にも妻の両親にも
『そんな簡単じゃないぞ』『本当に大丈夫なの?』と、ほぼ反対に近い心配をされることが多かったです。
なぜなら
もし、開業に失敗すると
ゼロになるどころか、マイナスになるからです。
お店の賃貸契約や借金だけが残って
ゼロではなく、家族を巻き込んだ上でマイナスから再出発しなければならないリスクがあります。
私の妻も妻のご両親もたくさん心配してくれた分、毎日没頭して仕事に励んでいました。
10年経った今でも、ほぼ毎日必死に仕事に没頭しています。
もし、これから開業するなら
開業する前から毎日仕事に没頭できるレベルで働いている人でないと難しいと思っています。
時間を気にせず仕事に没頭できる人。
もし、独立開業するならそこがまず第一条件だと思っています。