2025.09.23

柔道整復師の合格率が低い理由とは?難易度と対策・新卒と既卒の差を解説

スクラブ姿の柔道整復師が求人を探す様子

柔道整復師国家試験の合格率は、近年低下傾向にあります。かつては9割近い合格率でしたが、現在は5〜6割台で推移。これから資格取得を目指す方にとって、合格率の実態と対策を知っておくことは、とても大切です。

この記事では、最新の合格率データ、合格率が低い理由、新卒と既卒で大きく異なる合格率、試験の難易度、そして合格に向けた効果的な対策までを解説します。

柔道整復師国家試験の合格率の推移|最新データ

スクラブ姿の柔道整復師が広がる求人市場を確認する様子
阿部純治
阿部純治
合格率の数字だけでなく、新卒・既卒の違いや受験年度の傾向まで確認すると、必要な対策が見えやすくなります。

直近の柔道整復師国家試験(第33回・2025年3月実施)の結果は、受験者総数4,513名、合格者数2,607名、合格率57.8%でした。近年は5〜6割台で推移しており、決して楽観できない状況が続いています。

実施回全体の合格率
第33回(2025年)57.8%
第32回(2024年)66.4%
第31回(2023年)50%を下回る(過去最低水準)
参考:初期かつては9割を超える回もあった

出典:厚生労働省「柔道整復師国家試験の合格発表について」/公益財団法人 柔道整復研修試験財団。合格率は回により変動します。最新の数値は各公式発表をご確認ください。

【重要】新卒と既卒で、合格率が大きく違う

【重要】新卒と既卒で、合格率が大きく違うを比較するイラスト

合格率を語るうえで見逃せないのが、新卒と既卒(浪人)で合格率が大きく異なるという事実です。第33回試験では、新卒の合格率が75.9%だったのに対し、既卒はわずか14.2%。この差は非常に大きく、合格率低下の背景を理解する重要なポイントです。

ここが大事

一度不合格になると、翌年以降の合格は大きく難しくなる傾向があります。つまり、在学中に、新卒での一発合格を目指すことが何より重要ということです。学生のうちからの計画的な対策が、合格を大きく左右します。

他の医療系国家資格との比較

他の医療系国家資格との比較を確認するスクラブ姿の施術者
資格合格率の目安
看護師90%以上
理学療法士85〜90%
あん摩マッサージ指圧師84〜88%程度
作業療法士80〜85%
はり師・きゅう師70〜75%程度
柔道整復師近年は5〜6割台

医療系国家資格の中でも、柔道整復師の合格率は特に低い水準にあることが分かります。

柔道整復師の合格率が低い主な理由

柔道整復師の合格率が低い主な理由の図解

① 試験内容の高度化

スクラブ姿の柔道整復師が研修とキャリア支援を受けるイラスト

最大の要因は、試験内容が高度になったことです。解剖学・生理学では単純な暗記では解けない応用問題が増え、臨床現場を想定した事例問題も多く出題されるようになりました。知識を実践に応用する力が問われています。

② 受験者の多様化

国家資格を活かせる職場へ進む柔道整復師のイラスト

養成校の増加に伴い受験者数も増え、学習レベルや動機に幅が生まれました。整骨院開業だけでなく、スポーツ・介護分野を目指す受験者も増え、学習意識にばらつきが出ています。

③ 出題基準の厳格化

柔道整復師国家試験の出題基準の厳格化を表す図解

厚生労働省による出題基準の見直しで、実質的に難易度が上昇。臨床能力を測る問題が増え、他の医療職との差別化として柔道整復師独自の専門性がより厳しく問われるようになりました。

阿部純治
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合格には知識の理解、反復、過去問分析、模擬試験を組み合わせた計画的な学習が大切です。

試験の難易度|科目と合格基準

柔道整復師が求人情報を検索する様子

試験は、解剖学・生理学・病理学概論・衛生学公衆衛生学・関係法規・柔道整復理論・一般臨床医学・外科学概論などで構成されます。中でも柔道整復理論は、実技と理論の両方が問われる最重要科目です。

合格基準(第33回)

必修問題:全50問中80%以上(40点以上)※これを下回ると足切り
一般問題:全200問中60%以上(120点以上)
この両方を満たす必要があります。特に必修問題の8割ラインが、合否を分ける関門になります。

合格するための効果的な対策

柔道整復師が転職条件を整理する様子
  • 基礎固めを徹底する:すべての土台となる解剖学・生理学を、図表を使って視覚的に理解。用語は正確に
  • 過去問を分析する:過去5年分を解き、出題傾向と頻出分野を分析。模擬試験で時間配分にも慣れる
  • 臨床応用を意識する:症例問題に多く触れ、診断から治療計画までの思考プロセスを身につける
  • 必修対策を怠らない:足切りのある必修問題(8割ライン)は、確実に得点できるよう繰り返し演習
  • 養成校のサポートを活用:補習・個別指導・模擬試験の頻度など、国家試験対策が整った環境を選び、活かす

【合格のその先へ】資格が”活きる”環境を選ぶことも大切

CUREPROで施術者が身体の状態を確認する様子

国家試験の合格は、柔道整復師としての第一歩。でも、合格はゴールではなく、スタートです。せっかく苦労して取った国家資格も、活かせる環境で働けるかどうかで、その後のキャリアは大きく変わります。だからこそ、合格を目指すいま、その先の「働く場所」にも少し目を向けておいてください。

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合格はゴールではありません。取得した国家資格をどう活かせる職場かまで見据えてキャリアを考えましょう。

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よくある質問(FAQ)

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柔道整復師の合格率は今どれくらいですか?
直近の第33回(2025年3月実施)は全体で57.8%でした。近年は5〜6割台で推移しています。最新の数値は厚生労働省の公式発表をご確認ください。
なぜ合格率が下がっているのですか?
試験内容の高度化、受験者の多様化、出題基準の厳格化が主な理由です。単純暗記では解けない応用・臨床問題が増え、専門性がより厳しく問われるようになっています。
新卒と既卒で合格率は違いますか?
大きく違います。第33回では新卒75.9%に対し、既卒は14.2%でした。一度不合格になると翌年以降は難しくなる傾向があるため、在学中の一発合格が重要です。
合格するために一番大切なことは?
基礎(解剖学・生理学)の徹底理解と、足切りのある必修問題(8割ライン)の確実な得点です。過去問分析と、養成校の対策サポートの活用も欠かせません。
合格したら、どんな職場で働けますか?
接骨院・整骨院のほか、自費の整体院、医療機関、介護施設、スポーツ分野など活躍の場は多様です。国家資格が正当に評価される環境を選ぶことが、その後のキャリアを左右します。

まとめ:合格率の実態を知り、計画的に備える

柔道整復師国家試験の合格へ向けて計画的に学ぶ様子

柔道整復師国家試験の合格率が低下しているのは、試験の高度化・受験者の多様化・出題基準の厳格化が複合した結果です。特に新卒と既卒で合格率が大きく異なるため、在学中の計画的な対策と一発合格が重要になります。基礎固め・過去問分析・必修対策・養成校サポートの活用で、合格は十分に目指せます。

そして、合格はゴールではなくスタート。国家資格を正当に活かせる環境で働くことも、同じくらい大切です。CUREPRO(May-Plus)は、そんな環境を用意しています。合格を目指すいまから、その先も少し見据えておいてください。

阿部純治

監修者

阿部 純治(あべ じゅんじ)

株式会社May-Plus 代表取締役/柔道整復師。東京・埼玉・千葉で自由診療の整体院・整骨院「CUREPRO」を10院展開。保険に頼らない構造改善型のモデルを軸に、柔道整復師をはじめとする施術者の国家資格が正当に活き、長く気持ちよく働ける環境づくりに取り組んでいる。