2026.07.16

整骨院を辞めたいと決めた人へ|円満な辞め方と次の職場選び

整骨院を辞めたい。そう心を決めたものの、いざとなると、どう切り出せばいいのか、いつ伝えればいいのか、引き止められたらどうしようと、次々に迷いが出てくるものです。とくに整骨院は少人数の職場が多く、辞めることを伝えづらいと感じる方は少なくありません。

この記事は、整骨院で働くなかで辞めることを決めた方に向けて、円満な辞め方の進め方をお伝えするものです。採用し、施術者の退職も見送ってきた側の立場から、退職を伝える相手や時期、引き止めへの向き合い方、辞める前に確認しておくこと、そして次の職場の選び方までを、順を追って解説します。辞めると決めた気持ちを大切にしながら、後味のよい形で次へ進むための参考にしてください。なお、まだ辞めるかどうか迷っている段階の方は、まず辞めたい理由を整理することから始めるのがおすすめです。

この記事の要点
  • 退職は勢いで進めず、就業規則・伝える相手・引き継ぎの順で整理する
  • 退職理由は不満の列挙ではなく、決めた意思と感謝を簡潔に伝える
  • 次の職場では、今回辞めたくなった理由を繰り返さない条件を確認する
阿部純治
阿部純治
退職を申し出ることは、職場への裏切りではありません。大切なのは、決めた意思を曖昧にせず、引き継ぎと感謝をもって次へ進むことです。

辞めると決めたら、まず考えたい順序

辞めると決めても、勢いのままに切り出すのは避けたいところです。退職には、踏むべき順序があります。この順序を意識するだけで、辞めるまでの流れがぐっとスムーズになります。

大きな流れとしては、まず就業規則で退職の申し出時期を確認し、次に退職を伝える時期と相手を決め、そのうえで直属の院長や責任者に意思を伝えます。伝えた後は、退職日を調整し、担当していた業務や患者さんの引き継ぎを進め、有給休暇の消化や貸与物の返却を整えていきます。頭の中だけで進めようとすると抜けが出やすいので、やるべきことを書き出して、一つずつ片づけていくとよいでしょう。円満な退職は、こうした段取りの積み重ねでつくられます。

退職を伝える相手・時期・伝え方

退職の意思は、まず直属の院長や責任者に、直接伝えるのが基本です。同僚や先輩に先に漏らしてしまうと、話が思わぬ形で伝わり、こじれる原因になります。誰よりも先に、責任者へ伝えることを心がけてください。

時期については、就業規則に退職を申し出る時期が定められていることが多いため、まずそこを確認します。一般には、退職日の1か月から2か月ほど前に伝えると、引き継ぎや後任の手配に余裕が生まれ、円満に進みやすくなります。院の繁忙期を避ける配慮ができると、なお印象がやわらぎます。伝え方は、対面で、感謝の言葉を添えながら、退職の意思をはっきり示すことが大切です。理由を聞かれたら、前職への不満を並べるのではなく、次に挑戦したいことなど前向きな言葉で伝えると、角が立ちません。お世話になった職場を気持ちよく去るための、ひと工夫です。

引き止めに、どう向き合うか

整骨院のような少人数の職場では、一人が抜ける影響が大きいため、引き止めが強くなりがちです。給与を上げるから、もう少し待ってほしい、次の人が決まるまでいてほしい。こうした言葉をかけられると、情が湧いて決意が揺らぐこともあるでしょう。

引き止めに向き合うときに大切なのは、感謝は示しつつ、意思ははっきりと保つことです。育ててもらった恩や、お世話になった気持ちは、素直に伝えてかまいません。ただし、辞めると決めた理由が、その引き止めの条件で本当に解消されるのかは、冷静に考える必要があります。たとえば給与への不満で辞めるなら、提示された昇給で納得できるのか。人間関係や働き方が理由なら、それは引き止めでは変わらないことが多いものです。一度引き止めに応じて残った結果、状況が変わらず、より辞めづらくなってしまう例もあります。自分が辞めたいと思った本当の理由に立ち返って、判断してください。

辞める前に、確認しておくこと

円満に辞めるためには、退職の意思を伝えた後の実務も、抜けなく進めておきたいものです。確認しておきたいことを整理します。

確認することポイント
退職日就業規則の申し出時期を確認して調整する
有給休暇残っている日数と、消化のタイミングを相談する
貸与物・私物制服や鍵などの返却と、私物の持ち帰りを整える
引き継ぎ担当患者や業務の申し送りを、余裕を持って進める
次の当て収入の空白をつくらないよう、次を見据えておく

とくに見落としがちなのが、有給休暇の消化と、次の当てです。有給休暇は働く人の権利ですが、退職間際になると消化しづらくなることもあるため、早めに相談しておくと安心です。また、辞めることばかりに気を取られて、次の職場を決めずに退職してしまうと、収入の空白が生活の不安につながります。可能であれば、次の当てをある程度見据えてから退職日を決めると、気持ちにも生活にも余裕が生まれます。引き継ぎを丁寧に行うことは、あなた自身の評判を守り、業界で長く働くうえでの財産にもなります。

「辞め方」で悩むのは、実は職場の問題でもある

ここまで円満な辞め方をお伝えしてきましたが、そもそも辞めることをこれほど言い出しづらいのは、あなたの気の弱さのせいではありません。辞めると言いにくい、強く引き止められる、辞めることを責められる。こうした辞めづらさは、その職場の姿勢そのものを映していることが少なくありません。人を大切にする職場は、去る人の決断も尊重し、気持ちよく送り出すものです。

だからこそ、次の職場を選ぶときは、辞めやすさという視点も持っておいてください。長く働きたいと思える職場を選ぶのが一番ですが、それでも人には人生の節目があり、いつか去る日が来るかもしれません。そのときに、辞める人をどう扱う院なのか。これは、スタッフがどのくらい長く働いているか、辞めた人がどんな形で去っているかといった点から、ある程度うかがえます。人を育て、大切にする院は、教育体制が整い、人間関係も穏やかで、そして去る人にも誠実である傾向があります。誰がどう新人を教えるのか、スタッフの定着はどうかを、面接や職場見学で確かめることは、そのまま働きやすさと辞めやすさの両方を見極めることにつながります。

応募先を見極めるときは、次の5点を確認してください。

  • 【規則】就業規則と雇用契約の申し出時期を確認したか
  • 【相手】同僚より先に院長や直属の責任者へ伝える準備ができたか
  • 【引き継ぎ】担当業務や患者情報を整理しているか
  • 【手続き】有給・貸与物・必要書類を確認したか
  • 【次の職場】給与・休日・教育・人間関係の優先順位を整理したか

辞めた後や次に迷ったら、相談する

辞めると決めた後も、円満に辞められるか、次はどんな職場を選べばよいか、不安は尽きないものです。一人で抱え込まず、次の職場選びについては、実際に施術者を受け入れ、育てている側に相談してみるのも一つの方法です。

私たちmayplus-recruitは、東京・埼玉・千葉で自費の施術所を展開するCUREPROの採用窓口です。今の整骨院を辞めて次を探す方の相談も受けています。当社は自費で技術に対価をいただく仕組みのため、実力が伸びるほど収入も伸びる、天井の高い環境です。前の職場で辞めたくなった理由を、次こそ避けるにはどんな院を選べばよいのか、採用する立場から、正直にお話しします。すぐに転職を決める必要はありません。まずは次の選び方を整理したいという段階でも構いませんので、気持ちが動いたときに、気軽に声をかけてください。あなたが気持ちよく次の一歩を踏み出せるよう、力になれればと思います。

次の職場選びを、一人で抱え込まないでください

CUREPROの職場環境を見学する求職者

辞めたくなった理由を整理し、同じ悩みを繰り返さない職場の見方を採用側の視点からお伝えします。

よくある質問(FAQ)

整骨院からの転職について相談する採用面談
退職は誰に最初に伝えればよいですか?
まず直属の院長や責任者に直接伝えるのが基本です。同僚へ先に話すと、意図しない形で伝わることがあるため注意しましょう。
引き止められたらどう答えればよいですか?
感謝を伝えたうえで、退職の意思は変わらないことを落ち着いて伝えます。その場で条件だけを見て判断せず、辞めると決めた理由を振り返ってください。
次の仕事は退職前に探すべきですか?
状況によりますが、収入や生活の不安を抑えたい場合は、無理のない範囲で退職前から情報収集を始めると選択肢を比較しやすくなります。
円満に辞めるために最も大切なことは何ですか?
早めの相談、引き継ぎ、感謝の三つです。感情的な不満よりも、決めた意思と必要な段取りを簡潔に伝えましょう。
転職を決める前でも相談できますか?
はい。エントリーフォームから、職場見学や相談を希望する旨をお知らせください。

監修

阿部 純治(柔道整復師)

株式会社May-Plus 代表取締役。柔道整復師として臨床に携わったのち、東京・埼玉・千葉で自費の構造改善専門院CUREPROを展開。施術者が安心して働き、気持ちよく次へ進める環境づくりに取り組む。