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- コラム
株式会社May-Plusの田中です!
本日は
柔道整復師になるにはどうすれば良い?
というテーマです。
柔道整復師になるためにはまずは養成学校に通う必要がありますが
試験勉強のやり方なども気になりますよね?
- 学校に行ったけど、勉強についていけなくて学校を辞めてしまった。
- 学校を卒業しても資格が取れなかった。
- 学校選びに失敗したかも…
ということにならないように
今から準備をしておくことが大切です!
柔道整復師になる方法は3つある!
まず、柔道整復師になるには高校を卒業してから、厚生労働省および文部科学省が任命した3種類の養成学校(大学・短大・専門学校)に入学します。
カリキュラムを3年以上受けて養成学校を卒業すれば、国家試験を受験することができます。
最後に、国家試験合格により晴れて柔道整復師になれます。
カリキュラムでは筆記試験の勉強だけでなく、整復や固定を学んだり現場の業務を学んだりする授業がありますので、通信での教育は受けられません。
3種類の養成学校には、それぞれ特徴がありますので解説していきます。
大学
文部科学省が任命した、柔道整復学を学べる4年制の大学です。
福祉系の大学に多く学科が設けられています。
柔道整復師に必要な教育課程とともに、一般教養も学ぶことができますので、幅広い知識を身に付けることができます。
また、4年制大学は卒業すれば学位取得ができるため、一般企業への就職も有利になります。
3年制以上の短大
短大は文部科学省が任命した、柔道整復学を学べる3年制以上の短期大学のことです。
全国で1校しかなく、2021年現在、帝京短期大学のライフケア学科・柔道整復コースのみになります。
この短期大学は、夜間部も設けられていますので、東京で働いている社会人の方は通学しやすいです。
専門学校
柔道整復師の養成施設として厚生労働省が認定した、3年制以上の専門学校です。
専門学校は、資格取得のため実習や国家試験対策に力を入れています。
教育課程に一般教養があまりないので、大学よりも多くの時間を資格取得の授業に費やすことができます。
専門学校によっては、高い合格率を上げているところもあります。
気になる柔道整復師国家試験の難易度・合格率は?
では、柔道整復師の国家試験は、どのような内容なのでしょうか?
試験日程や試験内容、難しさ、どのぐらい合格できるかも紹介していきます。
試験日程
毎年3月の第1日曜日、年に1回のみ実施されます。
実施場所は
北海道・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の10都市です。
試験内容
試験はマークシートによる筆記試験で実施されます。
問題数は基本的な部分が出題される必修問題が50問と、さまざまな難易度で出題される一般問題が200問で、合計250問です。
出題科目は以下の通りで、この中から出題されます。
- 柔道整復理論
- リハビリテーション医学
- 整形外科学
- 一般臨床医学
- 関係法規
- 外科学概論
- 衛生学・公衆衛生学
- 解剖学
- 生理学
- 運動学
- 病理学概論
解剖学と生理学、柔道整復理論からの出題が多いため、1年時から集中的に勉強しておきましょう!
合格率
では、気になる合格率を紹介していきます。
合格率は70%前後で
令和2年3月1日に実施された「第28回柔道整復師国家試験」は、受験者数5,270名、合格者数3,401名で、合格率64.5%でした。
新卒者では合格率84.8%、既卒者では16.5%でした。
過去の合格率を比べても、新卒者は80~90%ですが、既卒者は30%以下になっていますので、しっかりと試験勉強を行い一発合格する必要があります。
合格基準は細かく設定されています。
-
- 必修問題:50問中40問以上正解(8割以上の正解率)
- 一般問題:200問中120問以上正解(6割以上の正解率)
上記の2つを満たしていれば合格
私が柔整の国家試験を受けたときは必修問題30問と一般問題200問でした。
30問中24問で必修問題をクリアできたので、今の方が少し難易度が高いと思います。
柔道整復師:国家試験勉強のコツとは?
多くの学生さんは国家試験の数ヶ月前に焦って勉強をし始める傾向があります。
このように考えている人もいるでしょう。
ただ
国家試験を受かるだけの勉強量をこなすよりも
実際に整骨院や整形外科などで勤務する際に患者様に役に立てる知識量があった方が長期的にみて現場で活躍できる柔道整復師になれます。
まずは
国家試験という短期目標で勉強するのではなく、治療家として患者様の前に役に立てる知識を手に入れるための勉強であることを肝に命じましょう。
勉強の仕方① 解剖学と生理学を徹底的に勉強する
1年生のときに解剖学と生理学を徹底的に学ぶわけですが、この2教科で苦手意識を持っている人は国家試験だけでなく、日頃の期末試験でも赤点を取る傾向が高いです。
解剖学は人体の構造を学ぶ学問。
生理学は人体の機能を学ぶ学問です。
この構造と機能がわかっていると
柔道整復理論(柔道整復学)や外科学、整形外科学、リハビリテーションや一般臨床医学も頭に入りやすくなります。
まずは、徹底的に解剖学と生理学を抑えましょう。
この2教科は教科書だけで理解しにくい部分もあるかと思いますので、もう少し丁寧に教えている参考書などを手にしてみてみることをおすすめします。
勉強の仕方② 問題をたくさん解こう
問題とは過去問題集です。
インターネット上に過去の柔道整復師国家試験に既に出題された過去問題集を見つけることもできるでしょう。
なぜ、過去問を解くといいのか?
ひとつは
教科書を見たり、まとめるというインプット作業だけだと記憶に定着しにくいからです。
インプットした内容を理解しているか確認するには問題を解くことが重要です。
この問題を解く作業がアウトプットになるため、より記憶に定着するようになります。
アウトプットすると問題がすぐに解けた部分もあれば、たまたま正解だった点、まったくわからず不正解だった点があると思います。
このたまたま正解だった点や不正解だった点はまだ理解が足りていないため、もう一度インプットし直す必要があります。
これをフィードバックといい
【インプット→アウトプット→フィードバック】を繰り返すことで学習が加速します。
もうひとつは
過去問として出題されている問題は、今後の国家試験にも出題されるケースが高いからです。
全く同じ問題が出題されることはほぼありませんが、同じような問題は何度も出題されています。
柔道整復師として覚えていないと困るような基礎的な問題こそ、絶対に点を稼いでおきたいので簡単な問題であっても繰り返し解き続けることが大切なのです。
勉強の仕方③ 模擬試験を受ける。鍼灸師の国家試験問題も解いてみる
ここまでやる気のある人なら必ず国家試験は合格できると思いますが、柔道整復師の国家試験直前になると様々な予備校が作る模擬試験を受けるチャンスがあります。
この模試は国家試験よりも難易度が高いとされているので、模試である程度、点数がとれるような方ならひとまず安心できるといえるでしょう。
模擬試験をやって、過去問もやった。
最後は鍼灸師の過去問題やあんま指圧マッサージ師の過去問題を解いてみるのも良いでしょう。
柔道整復師と比較すると若干簡単に解ける問題が多いので、最初に手をつけるのもいいかもしれませんね。
柔道整復師は将来的な安定が期待できる?
柔道整復師は国家資格であるため、持っていると就職・転職の際に大きな強みとなります。
近年、超高齢化社会や幅広い分野での活躍により需要が増大していますので、将来性・安定性のある職業です。
医療分野だけでなく、介護や美容、健康などさまざまな分野で活躍しています。
独占業務で活動の息が長い
柔道整復術は独占業務です。
医師と柔道整復師以外は使用できません。
違反すると50万円以下の罰金に処せられます。
柔道整復師として活動するにあたり、業務独占されていると長く働けることができます。
主な就職先は整骨院・接骨院や介護施設が多く、近年の超高齢化社会において、高齢者の健康維持を担う役割として活躍が期待できます。
将来的に開業も可能
柔道整復師の一番の魅力、それは整骨院・接骨院を経営できることです。
医療系の国家資格の中では、数少ない資格です。
自分の力で治療して、患の身体を治したいという方は独立開業を目指すのもいいでしょう。
開業するまでに経験を積んでおくことが大切
開業するには、まず一人前の柔道整復師になる必要があります。
人体の勉強をして治療スキルを磨き、患者様の症状を改善し満足してもらえるようにならなければいけません。
一朝一夕では、技術の習得はできません。
日々の積み重ねによりスキルアップしてきますので、精進していきましょう。
また、独立開業した後、業務を続けていくには経営力が必要です。
いくら売上を上げていても利益が無ければ、整骨院・接骨院は廃業してしまいます。
経費を減らしながら利益が上げられるよう、経営の知識も大切ですので、学んでおきましょう。
管理柔道整復師になるための要件
最後に、注意点として2018年の4月より、管理柔道整復師になるには3年以上働いたことがあり、2日間程度(16時間以上)の講習を受講しなければなりません。
つまり、養成学校を卒業してからすぐに独立開業ができなくなったのです。
もちろん、一人前の柔道整復師にならなければ独立開業しても失敗する可能性が高いですが、ルールとしても設けられました。
開業したいと考えている方は、実務経験のことも頭に入れて、卒業してからの進路を決めていくことをおすすめします。
まとめ
柔道整復師にはなるにはまずは養成学校で3年以上のカリキュラムを学び、国家試験に合格することです。
国家試験の合格率が高い専門学校選びも非常に重要で、他の学校より高い学費を納めてでも合格率の高い専門学校に行った方が確実だと思います。
また
国家資格を取っただけでは現場で使える技術は身につきません。
身体の不調を抱える患者様の悩みは様々です。
むしろ
国家資格を取った後の方がたくさん学ぶべきだといえます。
メイプラスでは新卒・中途採用問わず研修が充実しています。
国家資格を取っても勉強しなきゃいけないんですか…
そう思ってしまう人も多いでしょう。
ただ、国家資格を取ることがゴールではなく
国家資格を取ってからが本当のスタートなのです。
柔道整復師になって、患者様に喜んでもらう。
それはとても良い目標だと思います。
しかし
柔道整復師になってさらに成長を重ね、多くの患者様に喜んでいただき、幸せな仕事を楽しんでいる。
そんな幸せな治療家を育て、患者様や地域医療に貢献するのがメイプラスという会社です。
- これから柔道整復師の資格取得にチャレンジしたい方
- また整体師・治療家としてデビューをしたいと考えている方
ぜひ、メイプラスで一緒に働いてみませんか?