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- コラム
柔道整復師は、医師と同様にケガに対して保険適用ができる国家資格ですが、近年は難易度が高くなってきています。
今回は、国家試験の対策方法や勉強方法について紹介します。
メイプラスのスタッフが国家試験時に行なった対策法もお伝えします!
柔道整復師の難易度は年々高くなる傾向に
では、柔道整復師の国家試験はどのぐらい難しいのでしょうか?試験内容や難易度について解説していきます。
柔道整復師の試験内容は全11科目
国家試験は筆記試験で、マークシート形式となっています。
記述や論述などの筆記はありません。
問題数は250問で、問題には必修問題(50問)と一般問題(200問)と分かれており、それぞれ難易度が異なります。
必修問題の難易度は低めで、基礎的な問題が多く出題される傾向です。
しかし、合格基準を満たすには50問中40問以上正解、すなわち8割以上の正解率が必要ですので、注意が必要です。
一般問題は基礎から応用まで、さまざまな難易度で出題されます。
難易度がバラバラなため合格基準は200問中120問以上正解、6割以上の正解率となっています。
出題科目は11科目あり、科目は生理学、運動学、リハビリテーション医学、解剖学、関係法規、整形外科学、・衛生学・公衆衛生学、柔道整復理論、一般臨床医学、外科学概論、病理学概論です。
柔道整復師の国家試験は年1回のみ
厚生労働省が実施する「柔道整復師国家試験」は、毎年3月に年1回行われます。
受験会場は、東京都や大阪府の他に北海道・沖縄県・愛知県・広島県・福岡県・宮城県・石川県・香川県の10ヶ所となっています。
受験要綱は、通学中の柔道整復師養成学校にて入手し、受験する年の1月中に出願しておきましょう。
合格発表は、3月下旬に公益社団法人の柔道整復試験財団のホームページより掲載されます。
柔道整復師の難易度
平成21年(2009年)に実施された「第18回柔道整復師国家試験」では、受験者数が7156人で合格者数が5570人と、過去最高の受験者数と合格者数を記録しました。
そこから何年も5000人ほど合格者が出ており、柔道整復師の数が増えてしまっているため、問題の難易度が上がってきています。
そのため、柔道整復師養成学校にて、授業をよく聞き勉強しておくことが大切です。
養成学校で勤務している専科教員は、国家試験対策のスペシャリストです。
分からないところはそのままにせず、専科教員に教えてもらいましょう。
苦手な科目は克服し、満遍なく勉強しておくと試験に合格しやすいです。
柔道整復師の近年の傾向と合格率
では、気になる柔道整復師の国家試験の傾向と合格率をみていきましょう。
柔道整復師の合格率は低下傾向
柔道整復師が国家資格になり、国家試験が開始された1990年代は合格率が80%以上ありました。
しかし、2000年代に入ると合格率は減少し70%程になりました。
近年では更に減少し、2018年(第26回)では58.4%を記録し、過去最低の数字になりました。
ここ数年は65%前後に推移しています。
受験者そのものも減少傾向
受験者数も減少しています。
2010年代は7000人前後でしたが、2020年(第28回)は5270人と大幅の減少がみられました。
しかしながら、新卒の合格率は過去最低の年を除き、常に80%以上を保っています。
それに比べて既卒の合格率は15~30%ですので、現役での合格を目指しましょう。
2020年(第28回)の国家試験から出題数が変わった?
2020年(第28回)の国家試験から、必修問題の出題数が変わりました。
一般問題は変わっていません。
以前は
必修問題30問・一般問題200問の合計230問でしたが、必修問題50問・一般問題200問の合計250問になりました。
20問も増えたことにより、より一層幅広い知識が問われます。
基礎的なところは、どの科目もしっかり勉強しておきましょう。
一般問題は、問題数の多い科目を中心に勉強すると効率的です。
特に「関係法規・柔道整復理論」です。
関係法規は、柔道整復師法を中心とした医療関係の法律を学ぶ科目です。
出題範囲が狭いのに、問題数が多いため勉強すれば点が取れる科目です。
柔道整復理論は、柔道整復師の業である骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷や痛みに関する疾患を学ぶ科目です。
柔道整復師国家試験の中で最も問題数が多いため、広く深く勉強しておく必要があります。
問題の難易度が上がっても、点が取れなければいけませんので、一番勉強してきましょう。
また、過去の国家試験問題を解いておくと、問題傾向が分かったり自分の苦手なところが分かったりしますので、活用するといいです。
メイプラスのスタッフは「柔道整復師国家試験」に向けてどれくらい勉強した?
メイプラスに在籍している柔道整復師も国家試験に向けて猛勉強していた時期があります。
では
どのくらいの勉強時間をとったのか?
それぞれ、メイプラスの先生たちに思い出してもらいました。
国家試験のためにどのくらい勉強した?
国家試験対策としてかなりの時間を勉強に費やしたと思いますが、どれくらいの勉強時間でしたか?
授業以外だと平日8時間。休日は10時間くらいやっていました。必死になってました。
国家試験のためにどんな対策をした?
これから柔道整復師を目指す人へのアドバイス
最後に、これから柔道整復師を目指す人に何かアドバイスをもらえませんか?
やはり、かなりの勉強時間と試験対策のための工夫をされていたようです。
学生のみなさん、勉強の量だけでなく質を上げる工夫をしてみましょう!
まとめ
これから専門学校への入学を考えている方や既に柔整学生として試験勉強に奮闘している方も
まずは1~2年生のうちに解剖学や生理学をマスターできるようにしておくと3年時の国家試験勉強がはかどると思います。
あとは
過去問題集を購入して早めに過去問を解くようにしましょう。
日常の学期末テストでも過去問から出題されることも多いので、過去問を早めに買って解いておくと期末テストでも点数がとれやすくなると思います。
最後に
私たち先輩スタッフが国家試験を受けたときと比べて難易度はどんどん高くなっているかもしれません。
ただ
専門学校時代にクラス順位の高い生徒はほぼ合格しており
逆にクラスの順位が低く、毎回赤点スレスレで期末テストをクリアしている人は合格する確率が低くなります。
まずは
目の前の期末テストで良い点数、クラス内でも良い成績を収めることが国家試験合格への近道といえるでしょう。